夜間のいびきや、息が止まっていることを一緒にお休みになった方に指摘されたことはありませんか?
また、日中の眠気やぼーっとする症状にお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
いびきや、眠った時に息が止まってしまう睡眠時無呼吸は、以前は肥満によるものが多いとされておりましたが、顎が小さくなった現代人にとっては、肥満と関係なく起こりうる身近な疾患になっています。
日中の眠気は交通事故などにつながることが知られており、大きく報道されることもあったため、ご存知の方も多いかと思われます。特に睡眠中に一定以上息が止まってしまう睡眠時無呼吸症候群といわれる病気であると、短期的な症状としての眠気や作業効率の低下だけに留まらず、長期的には高血圧や糖尿病などの生活習慣病になりやすくなることがわかっており、それによって引き起こされる脳出血、脳梗塞、心筋梗塞などが原因で寿命まで縮まってしまうと報告されています。
そのため、いびきや睡眠時無呼吸の症状のある方にはぜひ一度精査を行うことが勧められます。簡易検査は、検査のための機器をお貸出しして自宅で行うことができます。この結果によっては、より詳しい検査が必要になる場合があり、これはポリソムノグラフィーという1泊入院して行う検査なのですが、場合によっては自宅で受けることも可能です。
検査の結果、中等度以上の睡眠時無呼吸症候群と判断されると、治療を行うことをおすすめします。口の中の扁桃腺が大きい、鼻の曲がりや鼻のポリープなどで息の通り道が狭くなっている場合は、手術がすすめられることがあります。
手術などで改善が期待される息の通り道が狭くなっているところが見当たらないときや、手術をご希望されない場合は、C P A Pと呼ばれる呼吸の補助を行う医療機器を使用することで、睡眠時無呼吸による疾患リスクを軽減することができます。軽症の場合はマウスピースを作成し対策を行うスリープスプリント療法と呼ばれる治療が検討されることもあります。
当院では、睡眠時無呼吸の検査及び、必要な場合はC P A Pの導入、モニタリングを行いながらの継続ができます。また、手術やスリープスプリント療法が行える適切な医療機関へのご紹介を行なっております。
いびきや睡眠時無呼吸の症状でお悩みの方、気になる方はぜひご相談ください。